広い河原の土手のある町

あれからどれだけの夏が
君を変えていったのか
あれからいくつの夕焼けを
僕はなくして来たんだろう

満員電車に駆け込んで、何かがこぼれ落ちていく
遠くで叫び続けてる
どこかに落としてきたものが

見上げた空、あの日に続く、風を今も探してる
どうしてだろう、どうしてだろう
今も胸を離れない
忘れないよ、風に舞った
小花模様の君のスカート


あの日も僕はこの駅の、ホームにひとり立っていた
見知らぬ街をあてもなく、途方にくれてさまよった

満員電車に飛び乗って、走り続けて生きてれば
いつか会えると信じてた
ただひたすらに、やみくもに

失くした唄、失くした写真、行き先さえも失って
思い出すよ、君の面影
僕は僕を探してる
あの夏の日、君と出会った
広い河原の土手のある町

見上げた空、あの日に続く、風を追って走り出す
落としてきた、心の欠片
それはきっと胸の奥

取り戻すよ、昨日じゃない
今日という日を生きる自分を

作詞作曲:深町めおん 1985-2011.